チェンマイ大学 IDEA(建築・デザイン学科)|出願条件・学費・カリキュラム

本記事はチェンマイ大学が公表する2026年度入学要項(2025年9月30日付)をもとに作成しています。要項の内容は年度により変更されることがあるため、出願前に必ず最新情報をご確認ください。

1. ハイライト

  • タイ北部最古・最高峰の総合大学の建築学部が提供する、完全英語授業の国際プログラム(QS世界大学ランキング2026:526位)
  • 建築・インテリア・都市計画からグラフィック・プロダクト・ファッションまで横断するデザイン教育。コロンビア大学、Bartlett建築大学院など世界的建築校出身の教員が指導
  • SAT・専門科目試験不要。英語スコア(IELTS 5.0)またはプレースメントテストで出願可能。ポートフォリオが合否の最重要要素(配点35%)

2. 大学・学部の基本情報

大学名(英語)Chiang Mai University
大学名(タイ語・略称)มหาวิทยาลัยเชียงใหม่(CMU)
学部・プログラム名Faculty of Architecture/Bachelor of Science in Integrated Design in Emerging Architecture(IDEA)
取得学位Bachelor of Science(B.Sc.)/4年制
国内ランキングタイ国内3位(EduRank 2025)/QS世界大学ランキング2026:526位
所在地239 Huay Kaew Rd, Suthep, Mueang, Chiang Mai 50200, Thailand
都市の特性タイ北部最大の文化・芸術都市。クリエイティブ産業の集積地として国際的に注目されており、デザイン・建築を学ぶ環境として適している。バンコクと比較して物価が低く、日本人留学生にとって生活しやすい環境

3. カリキュラム

4年間の一貫カリキュラムを通じて、建築・空間デザインの基礎知識から高度な創造的実践まで段階的に習得します。授業はすべて英語で実施されます。

学年別の学習テーマ

学年テーマ主な学習内容
1年次Self(自己と空間)建築基礎デザインスタジオ、人間行動と建築環境、創造芸術・建築史(東西)、英語基礎
2年次Atmosphere(雰囲気・素材)デジタルコミュニケーション・CAD、建築空間の知覚、素材と構法、建築構造、建築設備・エネルギーシステム
3年次Tectonic(構法・都市)ポストモダン芸術・建築の理論、現代タイ芸術・建築の理論、持続可能な都市建築、建築職能論
4年次Senior Project(卒業制作)前期:インターンシップまたは産学連携Co-op教育を選択。後期:Senior Studio(卒業制作)、建築・都市論

特徴的なプログラム要素

  • 現代タイ芸術・建築の理論(ランナー文化・北部タイの建築的文脈を学ぶ独自科目)
  • 4年次のインターンシップ/Co-op教育トラック制(海外インターンシップも可)
  • ランナー建築センター(Lanna Architecture Centre)での実践的学習

科目構成の目安

分野割合(目安)
建築・空間デザインスタジオ約45%
構造・素材・設備・技術系約25%
歴史・理論・都市論約20%
教養・英語・選択科目約10%

※上記割合は公式カリキュラム構成に基づく目安です。

4. 出願条件と必要書類

学力要件

  • 高校卒業(Matthayom Suksa 6相当)またはその最終学年在籍であること
  • 高校卒業後に大学・専門学校等に進学済みの場合は出願不可
  • CGPA(累積GPA)2.50以上(4.0スケール)が必要
  • 成績証明書に物理または数学のいずれかが含まれること

英語スコア要件

試験最低スコア
IELTS5.0
TOEFL iBT61
TOEFL PBT/ITP500
TOEIC600

英語スコアを保有していない場合は、Regular Track(CMU英語プレースメントテスト受験)での出願が可能です。

合否判定の配点

項目配点
ポートフォリオ35%
面接(オンライン)25%
英語テストスコア20%
GPA15%
志望理由書・推薦状5%

合格には5項目の平均スコアで60%以上が必要です。

IDEA専願書類(3点)

通常の出願書類(高校卒業証明書、成績証明書、英語スコア、パスポートコピー等)に加え、以下の3点が必要です。

① ポートフォリオ

  • PDF形式、15〜30ページ、ファイルサイズ16MB以内
  • フォーマット・ページサイズ・レイアウトに規定なし(自由にデザインする)
  • デザイン・アート・写真・映像・文章・パフォーマンスなど、自身の個性・才能・経験・創造性を示す作品を収録

② 志望理由書(Statement of Purpose)

  • PDF形式、A4サイズ、1MB以内
  • プログラムへの関心・志望動機・将来の目標を記載

③ 推薦状(Reference Letter)

  • PDF形式、A4サイズ、1MB以内
  • 担任・教科担当教員またはスクールカウンセラーが作成

出願トラック

トラック対象選考内容
Special Track英語スコア基準(IELTS 5.0等)を満たしている場合書類審査+オンライン面接のみ(CMU-EXAMなし)
Regular Track英語スコア未保有または基準未達の場合CMU英語プレースメントテスト+オンライン面接(専門科目試験なし)

5. 出願スケジュール(2026年度)

ラウンド出願期間合否発表備考
Round 12025年11月4日〜12月17日2026年1月23日 
Round 22026年2月11日〜3月11日2026年4月22日 
Round 32026年5月1日〜5月5日2026年5月25日タイ国内に有効なED VISAを保有する外国籍のみ対象

日本から新規渡航して出願する場合はRound 1・2でのエントリーが基本です。入学時期は8月です。

選考ステップ(各ラウンド共通)

  1. オンライン出願システム(IPAS)より出願・書類アップロード・出願料支払い
  2. 受験資格者の発表(出願締切から約2〜3週間後)
  3. Regular Track:CMU英語プレースメントテスト(オンライン)/Special Track:免除
  4. オンライン面接(両トラック共通)
  5. 合否発表・オファー受諾
  6. 新入生登録(2026年度は6月9〜12日)

6. 学費(留学生向け料金)

項目金額(バーツ)円換算(1バーツ=5円)
1学期あたりの学費85,000 THB約425,000円
年間学費(2学期)170,000 THB約850,000円
4年間の総額(学費のみ)680,000 THB約340万円

※留学生向け学費には国際学生費(20,000 THB/学期)が含まれています。生活費・航空券・保険料等は別途必要です。

日本の類似学部との比較

比較対象年間学費の目安4年間の目安
チェンマイ大学 IDEA(留学生)約85万円約340万円
日本の私立大学 建築・デザイン系学部約160〜200万円約640〜800万円
日本の国公立大学 工学部建築系約54万円約216万円

※日本の学費は文部科学省公表の標準的な費用を参考にした目安です。

出願料は1,200バーツ(約6,000円)/プログラム(返金不可)。英語プレースメントテスト受験の場合は別途400バーツ(約2,000円)が必要です。

7. 学習環境

教員・施設

IDEAプログラムの教員は、コロンビア大学・イリノイ工科大学・Architectural Association・Bartlett School of Architecture・University of Westminsterなど世界の著名建築校出身の実務家建築家・研究者で構成されています。

主要施設

  • 建築デザイン・都市計画・グラフィックデザイン等の国内外書籍を所蔵する専門図書館
  • 木工・金属加工ワークショップ(最新機材完備)
  • 3Dデジタル・環境シミュレーション研究室
  • CADコンピュータ室
  • 建設・建材ライブラリ
  • 24時間利用可能なコワーキングスペース
  • ランナー建築センター(Lanna Architecture Centre)

国際交流・海外連携

同済大学(中国)、パリ=ベルヴィル建築大学院(フランス)、マルケ工科大学(イタリア)、立命館大学・立命館アジア太平洋大学(日本)、北九州市立大学環境工学部(日本)など複数の大学との学術連携があり、在学中のワークショップや研究交流の機会があります。

8. 卒業後の進路

IDEAプログラムは、建築・デザイン分野における幅広いキャリアパスを想定した教育設計になっています。「建築知識×英語×アジア経験」という希少な武器は、就職市場で圧倒的な差別化になります。

主な想定キャリア

  • 建築家・建築設計事務所(タイ国内・海外)
  • インテリアデザイナー
  • 都市デザイナー・都市計画
  • 3Dビジュアライザー
  • プロダクト・インダストリアルデザイン
  • グラフィックデザイン・ウェブデザイン
  • 国内外大学院進学

日系企業への道

タイには大林組、鹿島建設、竹中工務店など多くの日系建設会社が進出しています。タイ国内の日系企業や、日本帰国後のグローバル部門での採用も期待できます。卒業生はシンガポール、香港、オーストラリアなどの設計事務所へ進むケースもあり、世界を舞台に活躍する土壌が整っています。

4年次の海外インターンシップまたはCo-op教育(産学連携実習)を通じて、在学中から実務経験を積む機会が設けられています。

9. 最後に

IDEAプログラムの定員は年間25名と少数精鋭です。ポートフォリオが合否の35%を占める選考のため、作品の準備には相当な時間が必要です。高校2年生のうちから意識して取り組んでおくことが、合格への現実的な道筋です。

スタディタイでは、チェンマイ大学をはじめタイの大学への出願を有料(10万円)でサポートしています。出願書類の作成から手続きまで、個別に対応しています。

IELTS 5.0以上のスコアを早めに準備しておくと、Special Track(試験免除・面接のみ)での出願が可能になり、出願スケジュールに余裕が生まれます。英語対策も早めにスタートすることをお勧めします。


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